2012年6月2日土曜日

本気で雑貨を作って売って生計が立てられるのか?

ちょっと、本気で考えてみました。

はたして雑貨を作って生きていくことは可能なのでしょうか。



まず、雑貨を作る事で得られる収入源として、

ただ作って売るだけではもちろん生活は難しいです。

雑貨は生活必需品とは違って趣味のものですので、

市場は限られていますし、競合も多いと思われます。

メーカーの雑貨に対抗できるほどのブランド力を持つことなど到底難しい話です。

ライバルは、キティやリラックマ、くまもんなども居ます。

これらはキャラクターですが、他のジャンルでも、

個人が普通にやっていて勝てるものではありません。



ただ、生活をしていくのに勝つ必要は無いので、目標をぐっと現実的なところに設定しましょう。

まずは、稼ぐ収入の目標値を設定してみましょう。

仮に結婚していて、夫婦と子供一人の3人家族としましょう。

生活および子供の教育の事などを考え、手取りで月30万、年360万としてみましょう。


雑貨の原価や税金などもろもろ含めて売り上げとしてはいくら必要でしょうか。

とりあえずざっくりと600万としましょうか。

本気でやるのですから、何かと経費がかかりますからね。



では、600万を売り上げる方法を考えましょう。

ものを作って売るだけでは、かなり心もとないですね。

まず売れるかどうかという問題もありますが、

個人ですので、大量生産はできません。というかもし工場に発注して大量生産したら、

手作り雑貨の意味が無いので本末転倒です。

そうなると単価があがるので、よほど魅力がないと売れませんね。

商品の製造にはかなりの時間がかかりそうです。

仮に、500円の豆本を月に20冊作って、委託やネットなどで、全て売ったとして、
月1万円、年間12万円です。


あー、これじゃ生活できないですね。




そこで、作るだけでなく、他の方法も考える必要がありそうです。

ひとつは、教える。雑貨教室などを開くことが考えられます。

子供向けも良いですし。大人向けにちょっと高級な講座もありですね。

資格を取れたりするようなものなら、なおさら良いと思います。

もし、1回4000円の雑貨教室を毎週日曜日にやった場合、生徒が5人集まると、
月8万の売り上げで年96万となります。


うーん、まだまだ足りませんね。



教室で教えている内容を冊子にして材料を同梱してキットを作ってみましょうか。
これは大量生産ができます。在庫リスクがあるのであまり大量に作らないようにしましょう。
1キット2000円で、月に20キット売るとすると月4万で年48万となります。


ここまでで、まだ156万です。全然遠いですね。



ちょっとこの辺で、考えてみましょう。想定している金額や個数に根拠はほとんどありません。

このまま計算していってもあまり意味が無いかもしれないですね。

金額や個数に関しては過去のデータ、実績からしかわからないので、

これはリサーチするしかありません。

まずは、どれも週末などにイベントなどに参加することで手ごたえがつかめるはずなので、

それによって売り上げ予測を立てる必要がありますね。


さて、また取らぬ狸の皮算用に戻りましょうw



イベントなどに参加するという案を出しましたが、これが一番重要です。

大きな雑貨などのイベントには、そういうのが好きな人、欲しい人が集まりますので

ここで大きく売り上げを上げられそうです。

例として、デザインフェスタに参加することにしてみましょうか。

出展料は5万だったかな。ちょっと高いですが5万人は来場すると見込んでみましょう。

2日間開催されます。10万人に観ていただけるチャンスがあると考えてみましょう。

5万の出展料を上回る売り上げが必要です。

そうなると品数・個数ともにかなり用意しなければなりません。

客単価2000円として、1000人のお客に買ってもらったとすると200万の売り上げです。


なんとか目標の半分程度の売り上げまできました。

この規模のイベントはそんなにないので、半分~4分の1程度のイベントに、

年4回(デザフェス含む)として、半分規模1回(100万)、4分の1規模2回(50万x2=100万


イベントで400万・・・。(そう、うまくいくのかいな・・・・w)


ここまでの合計556万です。

おそらく経費とか税金とか健康保険だ年金だとかで、残るのは半分の280万程度でしょうか。

うーん。なかなか厳しい。



最後の手段です。上記の活動を通して名前が売れてくれば、次のステップがあります。

それは、本を書くことです。出版社に企画をもちこんで出版しましょう。

実は、出版はそこそこ副収入になります。


初版でどのくらい刷って、印税が何パーセントもらえるかによりますが、

1000円の本を、6000部刷って、5%の印税だとすると、30万です。

たしか、初版分は発売されればすぐにもらえ、

増刷されればされた分も追加されていくはずです。



本を出せば、教室の生徒も増えるかもしれません。

キットの売れ行きなども良くなるでしょう。



でも、ここまでくると、もう会社と変わらないですよねw

会社にして節税や規模の拡大も考えていけばもっと売り上げは伸ばせるでしょう。

めざせサンリオ!


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